サン・シスト・ヴェッキオ聖堂 Basilica di San Sisto Vecchio
ローマのカラカラ浴場前の大通りのチェリオ地区に4世紀からある教会。教皇アナスタシウス1世 (399-401)が建設。6世紀に、サン・カッリストのカタコンベから運ばれた教皇シクストゥス2世の聖体が奉られている。アッピア街道、ラティーナ街道沿いの重要な教会だった。
歴史
修道院はホノリウス3世が修復し、現在見られる教会は、13世紀のローマで初めてのドメニコ会の修道院建築のため、インノケンティウス3世が修復した時のもの。聖ドミニクスに捧げられた。
1724~1730年にかけ、教皇ベネディクトゥス13世のため、フィリッポ・ラグッチーニ設計で全体を改修。
1891年、ドメニコ会の聖心女子会のM. Antonia Lalìa修道女が、サン・シストとして知られる宣教師会を設立。
シクストゥス2世 (ローマ教皇)の祭日は8月7日(ローマで殉教した日は258年8月6日)
2020年夏現在、修復中。
外観
★ 鐘楼
12世紀、インノケンティウス3世の修復時に建てられ、アプスと鐘楼は、18世紀に教皇ベネディクトゥス13世の命で修復。ロマネスク様式。
内部
★ アプス
18世紀に教皇ベネディクトゥス13世の命で修復。
★ 壁画
新約聖書と外典を描いた壁画。
ルネッテには、1700年代のアンドレーア・カザーレによる『サン・ドメニコの生涯』が描かれている。
★ メイン回廊
井戸のある回廊には、中世初期キリスト教会の壁画などや、オリジナルのアーチ、柱頭つき円柱などの遺構が見られる。
★ 植物園
ドメニコ会の畑だった場所は、現在ではローマ市の街を飾るための植物の保管場所となっている。
★ 博物館 Madre fondatrice Antonia Lalia
★ 聖シクストゥス
ローマ皇帝ウァレリアヌスの迫害のため殉教した、教皇シクストゥス2世はカタコンベでの儀式中に4人の助祭と共に捕らえられ、その場で斬首されたとされる。
San Ciprianoより“sacerdote buono e pacifico” と言われていた。
現在この教会で眠る。
通常、司教祭服で教皇冠をかぶり、十字杖・本を持った姿で描かれる。また、聖人伝において、殉教に際しラウレンティウスに教会の財産を貧しい人々に施すことを命じたことから、金入れ・金貨を持っている姿で描かれることもある。
カルロ・モンターニの1935年の油絵『S. Sisto Vecchio. Il Casale』
情報
見学は要予約 電話 06 77205174
9.00 ~ 11.00 、 15.00 ~ 17.30
ブログ
参考
Wikipedia
Vaticano.com
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