トリブーナ・ディ・カンピテッリ通り Via della Tribuna di Campitelli

カンピテッリ広場の教会を向かって右にある建物の通りを少し下る通り。

この周辺にはオッタヴィアの円柱があった場所である。



★ リストランテ・ヴェッキア・ローマ

カンピテッリ広場の角にリストランテ・ヴェッキア・ローマがある。


★ カエターニ・ロヴァテッリ宮

16~17世紀の建物。ジャコモ・デッラ・ポルタ設計だと考えられている。ローマのセルルーピ家の土地で、ジャン・フィリッポ・セルルーピが1580年にロヴァテッリ広場に、ジャコモ・セルルーピが1619年にカンピテッリ広場側に建築した。

1744年にルスポリ家が買い、1800年代にカエターニ家の親戚エルシリア・ロヴァテッリとの結婚に伴い売った。

1820年代は、当時の重要人物がこの家の大広間に集まることが多かった。



★ ドーリア式の円柱のある邸宅 Casa con le colonne doriche

規模は小さくなったが、中世の建物が残っている。23番地にアーチとレンガの柱廊を利用した建物で、古代の円柱が9本、イオニア式が5本でドーリア式が4本ある。古代の”ユーノーの神殿(Tempio di Giunone Regina)”で使われていたものを利用した可能性がある。



★ ユーノーの神殿(Tempio di Giunone Regina)

紀元前179年の神殿で、政治家で軍人マルクス・アエミリウス・レピドゥスが作った、正面に6本の柱があり、芸術的な装飾があった高い神殿だった。ギリシャのTimarchide作に似ている。小ケフィソドトス(Cefisodoto il Giovane)作のアスクレーピオス神(Esculapio)とダイアナ神の彫像が見つかっている。

セウェリアヌス帝時代に修復し、アウグストゥス帝時代の修復している。この通りと、via di S.Angelo in Pescheriaの建造物の中庭や地下室に円柱やアーキトレーブ、カピテッロなどが再利用されているのが見られる。


この通りには、1400年代の入り口や、1600年代のジェンティリツィオ家の紋章が見られる。


★ ストロンカーリアの塔と窓

9番地に、14世紀にヴァッラーティ(Vallati)家が所有していた中世の塔"ストロンカーリアの塔(Torre Stroncaria)"がある。

近年の修復で中世の塔の表面は覆われてしまったが、上部に塔の特徴の四角い窓があったが、現在はふさがれている。枠の装飾が所有者の裕福さが伝わる素敵な窓である。

(↓ 次回塔と窓を見に行って、できれば地下探検も。。。)

Roma Sotterranea


★ サンタ・マリア・イン・カンピテッリの後陣 で枠の装飾が所有者の裕福さが伝わる di S.Maria in Campitelli

トリブーナ・ディ・カンピテッリ通りには、通り名にも使われている様に教会のトリブーナ、教会後陣が見られる。

下の写真右の建物は、サンタンジェロ・イン・ペスケリーア教会の壁。



EDICOLANTEのイタリア小さな可愛い街の旅行記とコラム

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