カエターニの塔または”プルツェッラ”の塔 Torre dei Caetani o Torre della "Pulzella"

ファブリチョ橋(ファブリキウス橋)を渡ってすぐの、ティベリーナ島にある塔で、 カエターニの塔または”プルツェッラ”の塔(Torre dei CaetaniまたはTorre della "Pulzella")と言われている。

プルツェッラは少女という意味で、ローマ帝国時代に彫られた、女性の顔の小さな彫刻が壁に貼られているからである。


この塔はウィクトル3世とトスカーナ女伯マティルデ・ディ・カノッサ、クレメンス3世らがローマに入るとき、休憩所として使った。ウルバヌス2世もまたヴァチカンに入るまえに、ここを休憩場所とした。

10世紀のレンガ造りで、12世紀まではティベリーナ島を支配していたピエルレオーニ家の要塞として使われていた。

1300年代には、カエターニ家の邸宅となり、1522年にはテベレ川の氾濫が続いたため、手放すこととなった。

1638年メルカントーニオ・パルマ(Marcantonio Palma)に売ることとなり、塔は病院として使われていたフランチェスコ会のサン・バルトロメオ・アッリーゾラ教会の修道院となった。

18世紀、テヴェレ川で見つかった不明の遺体の安眠場所を探す協会”サッコーニ・ロッシ(Sacconi Rossi)”が事務所として1階を使った。

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