アッピア旧街道 カザル・ロトンドからフラットッキエまで

カザル・ロトンドからフラットッキエまで
Da Casal Rotondo a Frattocchie

ローマの田舎の農業の雰囲気が楽しめ、記念碑や遺跡など見どころが多い。しかし、ここまで来るには交通が不便。人通りが少なくなるので一人歩きは避けた方が良い。整備されていないので歩きにくい。サイクリングがおすすめです。

ローマの自治体から、チャンピーノ空港、マリーノ地区に入る。


注意!

この地区はとても危険だと言われていた場所なので夜の散歩は絶対にしてはいけません。


Quinta scenografica del Canina

カザル・ロトンド

Mausoleo di Casal Rotondo

丸い家という意味の遺跡。ローマ時代の墓の遺跡を改造して家が作られたからです。中世の頃にサヴェッリSavelli家が見張り用の塔として使っていました。


via di Casal Rotondo,via di Torricola

ここから鉄道駅 トッリコラ Torricola まで徒歩20分ほど。ローマまで1駅、10分。交通量が多い。平原が広がる。

ナポリ、ネットゥーノ方面行きの線路が通っている。


VⅠマイル 

ここに6マイルの指標がかつて存在した。

アウレリの墓 Sepolcro degli Aureli

レンガのアーチのある墓 Sepolcro con arco rivestito in peperino (右)

左側に指標がある ISCRIZIONE


春の右側の景色

Iscrizione dei Liberti Sevettii

2014年6月撮影時。

季節によって雰囲気が変わる。2016年11月撮影。修復された後ですね。

Sepolcro i con iscrizione di P.Quintius(左)

アッピア街道の古い敷石の通り。

そのすぐ右の、

二匹のグリフォンの大理石とレンガの墓 Sepolcro in laterizio con grifoni

右側に見える。レンガの壁に、グリフォン(猟犬の一種)が彫られた大理石が2つはめられている。

↓ 2014.6月に訪れたときは大理石が外れていた。修復前の写真。

6つのアルコンソリウムの墓 Tomba dei sei arcosoli

右側に見えるのは、初代キリスト教会の地下墳墓(カタコンベ)内のアーチ形墓。

セルチェの塔 Torre Serce (中世)

チェチリアメテッラの墓に似た紀元前一世紀頃の遺跡の上に、12世紀に建てられた中世の塔が左側に見えてくる。白いトラバーチンのラインが入ったデザインが印象的。


Cave antiche di Selce(右)

塔のすぐ側の反対側に遺跡がありました。


左側にあった何か不明なもの。

Tomba di M.lulius Pietas Epelys(右)

レンガの上の四角い墓標

左側に見えるのは、レンガ積みの上に置かれた四角い墓標 。後期共和国時代のもの。

像がついた石造りの墓群 Nucleo di Sepolcro in selce con statua(左)

このレンガ積みの裏に男の大理石像があったはず。。。。



共和制時代の3人の肖像入りの大理石(左)

裏側?

水道橋

左側の遠くに、クインティッリ荘 villa dei Quintili に水を運んでいた水道橋が遠くに見える。

レンガの墓 Sepolcro di Laterizio (左)

VⅡマイル

環状線道路の少し手前に、7マイル指標があった。 現在はカンピドリオのアラーチェリ教会側に置かれている。


環状線道路 G.R.A.

環状線道路の上を歩く。車の往来の激しい音が聞こえ、気づくと通り越している。



Grande Esedra 左

現在は内側だけが残っていますが、像が中にたってたはずのニッキエが3つ見られます。かつては閉ざされており、屋根もあったのではと思われます。

Tomba ad Edicola

レンガが積まれているお墓。


アッピアの塔 Torre Appia

ここの墓の上に中世の頃に建てられた塔があったが、崩れたそう。


中を覗いてみたけど、、、?

Via degli Armentieri (左)

8マイル目の丸形の墓 Mausoleo Circolare VIII miglio

エルコレ神殿 Tempio di Ercole

エディーコラ付きの遺跡がもうひとつ。。。

Q. Veranioと言われるお墓。詩人のPersioの墓かも知れないとのこと。。。

↑のすぐ後

丸い墓 BERRETTA DEL PRETE 

左側のアッピア新街道方面にキャンプカーがたくさん泊まっている。


Via di Fioranello

ここまで車で来て、アッピア旧街道を歩く人も多いようです。

フィオラネッロ通りを少し右に進んだ景色。

Ciampino Climbingというスポットがありますが、個人所有なので入場禁止。

テヌータ・フィオラネッロ Tenuta Fioranello

ワインや野菜などの栽培、農場をしている会社所有で、予約をすれば見学販売も受け付けています。



ここから砂利道

グーグルマップから道が消える。。。

マドンナ?

11月 この辺りで咲き乱れていた花。

Tomba di Gallieno ガッリエヌス

修復中のマウゾレーオ(墓)

歩行者しか通れないようにブロックされているゾーンに入ります。

ⅠXマイル

チャンピーノ地区です。

土の山の墓 Sepolcro Monte di Terra

直径30mもある土の山と言われていたお墓。


Via Capanne di Marino

周辺は私有地。


右に

Sepolcro con Sarcofago

ローマ帝国時代の長方形の部屋で、枕付きの棺桶が見つかったらしい。

Sepolcro a Croce Greca(右)

見落とした。紀元3世紀頃のもの。

Sepolcro a Tumulo(左)

下の写真の左側に少し見える。トンガリコーンの形をしている。

コルナッキオーレの溝 Fosso delle Cornacchiole

小川が流れる溝。コッリ・アルバーニの山から流れてきて、チャンピーノへ続き、ローマ郊外の農場へ流れている。

Xマイル

ヴィッラへの入り口だったと思われる。。。左

Sepolcro di Giovannino 右

Sepolcro La Mola 左

直径23mの墓。後期共和政ローマ時代からローマ帝国時代の貴重な遺跡。

鉄道高架下をくぐる


Butto 左

この様なふたつのライオン像と、子鹿の頭がここで発見された。きっと紀元1世紀頃の墓の装飾でしょう。



Edificio Impianto Termale 右

少なくとも15部屋あった温泉施設だった場所。なんだかこの辺りはとても不思議な臭がした。硫黄か、ガスか。。。?


アッピア・アンティーカ公園インフォメーション・ポイント


サンタ・マリア・デッレ・モーレ駅 

ローマ=ヴェッレートリ間の電車が通っている。ここからローマまでは4駅、20分ほど。小さな無人駅だが、利用客は多そうです。


駅の隣のバール

やっとランチやコーヒーブレイクできる場所に来ました。

この先、フラットッキエまで歩く場合は、ここでコトラルのバスチケットを買っておいたほうがいいかも知れません。



レプッブリカ通り via della Repubblica (左)

発掘作業中。



馬の駅 Tabernae

Mutatio ad Decimum と言われる馬の駅だったそう。次の町、アリッチャのMansio di Aricia まで距離があるので、近くのテルメ(温泉)遺跡もあるし、泊まって疲れを癒やしていたのでしょう。紀元2世紀頃。

サンタ・マリア・デッレ・モーレからフラットッキエまでのアッピア街道は坂道です。


Sepolcro con Torre Secchi

フラットッキエの塔とも呼ばれる。下は墓になっているのを、中世の頃に見張りのための塔を後になってつけた可能性があります。


La Torre delle Frattocchie. Si tratta di un sepolcro romano sormontato da una torre moderna in laterizi e tufelli che costituiva il punto estremo della livellazione geodetica eseguita nel 1751

この辺りで、Caposaldo B と言われる軍隊の駐屯地と、マンホールの蓋が2013年に見つかったそう。


アッピア・アンティーカ公園インフォメーション・ポイント


フラットッキエ Frattocchie

レストラン、バールあり

コトラルのバス停あり(ローマ・アナニーナ=ヴェッレトリ間)

未だ開店していないマクドナルドもあり。(開店許可待ち)

アッピア街道はブリンディシまで続きます。

その後の私のアッピア街道街巡りはこちら。↓

EDICOLANTEのイタリア小さな可愛い街の旅行記とコラム

イタリア在住15年。現在住んでいるローマを中心に旅した記録をまとめるサイトです。 ブログは、ほぼ毎日アメーバブログで書いています。 http://ameblo.jp/edicola コラムニスタとしてイタリア関連の記事も書いています。 お気に入り旅写真をアップし、地域別におすすめイタリアの小さな可愛い街の旅行記をまとめていきます。

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