アヴェンティーノの聖女バルビーナ聖堂 Basilica di Santa Balbina all'Aventino
アヴェンティーノの聖女バルビーナ聖堂(Basilica di Santa Balbina all'Aventino)は、初期キリスト教会。ドムス(domus)と言われるローマ帝国時代の邸宅があった場所に建築。遺跡のレンガ版(bolli laterizi)からセプティミウス・セウェルス(imperatore Settimio Severo)らの邸宅があったと考えられる。
後に建てられた教会の歴史は495年まで遡る。1884年まで療養所として使われていた。
伝説
★ 聖女バルビーナ
1~2世紀に生きた、古代ローマの軍人聖キリノドノイス(Quirino di Neuss)の娘。教皇アレクサンデル1世に洗礼された。バルビーナが病気にかかった時、父と共に教皇アレクサンデル1世に会いに行き、お祈りしながら牢に囚われている教皇と繋がれている鎖にキスをすると、教皇は「この鎖でなく聖ピエトロの鎖にお祈りしてキスしなさい」とアドヴァイスをした。それに従うと、彼女の病気は治ったと言う伝説がある。そのサン・ピエトロの鎖は現在、サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会に祭られている。
ハドリアヌス帝の時代の130年に殉教し、アッピア街道のカタコンベ(Catacombe di Pretestato)に埋葬された。4世紀、彼らに捧げる教会の建立時に聖体がここへ運ばれた。
外観
現在見られるファッチャータ(正面外観)は1500年代のもの。
1928年にアントニオ・ムニョス(Antonio Muñoz)により修復された。
教会内部
次回訪れるメモ
コズマーティ様式のカテドラル Cattedra episcopale cosmatesca (13世紀)
ローマ教皇インノケンティウス8世の紋章があるポルティコ(柱廊) Stemma di Innocenzo VIII nel portico
時間 ミサなどのイベント時に開けられる様子。
平日: 7:00 、16:00 日曜、祝日: 10:00
★ サンタ・マルゲリータ救護所
聖堂の右側の建物がサンタ・マルゲリータ救護所(Istituto S. Margherita)の入り口。
修道院の中庭
★ ローマ帝国時代の壁
修道院入り口の建築様式Opera listata(またはOpus listatum )はローマ帝国時代の壁が見られる。
★ 修道院の塔 Torre del convento
サンタ・バルビーナ修道院のレンガ造りの塔。他の地域から少し離れた場所にあるため修道院が何者かに襲撃される恐れがあったため建造された。
中世初期の頃の井戸の装飾だったらしきものを、植木鉢にしている。
中庭の装飾。
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