サンティ・コズマ・エ・ダミアーノ聖堂  Basilica Santi Cosma e Damiano

サンティ・コズマ・エ・ダミアーノ聖堂  Basilica Santi Cosma e Damiano

サンティ・コズマ・エ・ダミアーノ聖堂は、フォロ・ロマーノのエリアで初めのキリスト教会である。

527年に、ウェスパシアヌスのフォルム(Foro di Vespasiano)もしくは、平和のフォロ(Foro della Pace)と呼ばれる建物のうちの2つの図書室のうちのひとつ、ロムルスの神殿(Tempio del Divo Romolo)の上に建てられた。ロムルスは、紀元1世紀にパレスチナでのユダヤ人との紛争の後、若くして亡くなったマッセンツィオの息子。彼のために建てられたとされている神殿である。


外観

教会前のフォロ・デッラ・パーチェ遺跡 Foro della Pace 

教会外のフォロ・デッラ・パーチェ遺跡にあるフォルマ・ウルビス(Forma Urbis Romae)の150枚の板が貼られていた跡が現在も見られる。大理石に掘られた古代ローマの平面図は、203年から211年のセウェルス帝(Settimio Severo)の時代のもの。剥がされたフォルマ・ウルビスは、石灰をとるために砕かれたが、いくつかの断片が発見されており、現在は、カンピドリオのカピトリーニ美術館のコンセルバトーリ宮(Palazzo dei Conservatori)に展示されている。

フォルマ・ウルビス(Forma Urbis Romae)が貼られていた壁。

平和神殿内の遺跡

ウェスパシアヌスのフォルム Foro di Vespasiano

教会入り口、入って左側の壁は、ウェスパシアヌスのフォルムの図書室の壁、オペラ・クアドラ―タ(opera quadrata)と呼ばれる、四角い岩を積み重ねて建築する様式の壁が残っている。

6世紀に、東ゴート族の初代国王、聖テオドルス(Teodoro)とその娘アマラスンタ(Amalasunta)がローマ帝国時代の2つの建物を利用して、教皇フェリクス4世(Papa Felice IV)のために建てた。

聖堂は、303年に殉教した二人の奇蹟者、(双子だと言われている)兄弟のコスマスとダミアヌス(Santi taumaturgici Cosma e Damiano)に捧げられた

現在見られる教会は、1632年に改築されたもの。ローマのテヴェレ川の洪水でこの教会も浸水したという記録があり、教皇ウルバヌス8世(Papa Urbano VIII)は、ベルニーニの弟子、ルイージ・アッリグッチ(Luigi Arrigucci)に依頼し、教会の床を現在の7m高くして改築させた。


クリプタ 地下聖堂

地下の古い方の聖堂にはコズマーティ様式の床で飾られている。

6から7世紀の聖堂のコスマスとダミアヌスの聖遺物。


ロムルスの神殿 Tempio del Divo Romolo 

紀元1世紀にパレスチナでのユダヤ人との紛争の後、若くして亡くなったマッセンツィオの息子のために建てられたとされているロムルスの神殿。円形のドーム型をしている。かつては、フォロ・ロマーノにある扉が入り口になっていた。

フォロ・ロマーノからの神殿の外観

地下聖堂から見た神殿内


聖堂のキオストロ(中庭)

長方形の中庭、中央に噴水がある。

回廊には、聖フランチェスコの生涯を描いたフレスコ画。


聖堂内部

1700年代の一廊式の内部。

6世紀のモザイク

アプスの中央には、6世紀のモザイク画がある。ペテロとパオロ、コスマスとダミアヌスとキリストが中央に、その脇にいるのは聖テオドルスと教皇フェリクスであり、下には神の子羊の方へ向かう12匹の羊たち(使徒) が帯状になっている。

大アーチには、7つの燭台と4人の天使、福音書記者のシンボルと神の子羊が描かれている。

天井

木製で金色に染められた格天井、教皇ウルバヌス8世(Papa Urbano VIII)の紋章、中央はコスマスとダミアヌス(Santi taumaturgici Cosma e Damiano)が描かれている。

聖母子画

13世紀の内陣の聖母子画は、作者不明。"Madonna della Salute" と呼ばれおり、ローマ教皇、グレゴリウス1世(Gregorio Magno)に"Perché non mi saluti più come facevi sempre?"と願った伝説から来ている。

この聖堂のチャペルには、F.Allegriniの『キリストの降架』など、多くの絵画が収蔵されている。


ガラス張りになっている場所からも、下のロムルスの神殿を観ることができる。


ナポリのプレセピオ

聖堂の中庭から、18世紀の木や陶器ので作られたナポリのプレセピオが展示されている部屋に入れる。(有料)幅が6m、3.5mの奥行き、高さが4mもある大きなキリスト生誕を人形で再現した作品である。1939年に寄贈。



参考


EDICOLANTEのイタリア小さな可愛い街の旅行記とコラム

イタリア在住15年。現在住んでいるローマを中心に旅した記録をまとめるサイトです。 ブログは、ほぼ毎日アメーバブログで書いています。 http://ameblo.jp/edicola コラムニスタとしてイタリア関連の記事も書いています。 お気に入り旅写真をアップし、地域別におすすめイタリアの小さな可愛い街の旅行記をまとめていきます。

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