サンタゴスティーノ教会 Basilica di Sant'Agostino in Campo Marzio

1483年竣工4年後に完成。聖アウグスティヌス(Agostino d'Ippona)に捧げられた聖アウグスチノ修道会の教会。

かつてこのあたりには、ハドリアヌス帝下で迫害にあった殉教者でローマ教皇でもあったテレスフォルスの家(Casa di Aurelio Telesforo)が存在した場所である。ローマ城壁の側で、テヴェレ川にアクセスできる門もあった。

8世紀に聖アウグスチノ修道会のクレシェンツィオが建てた教会(Chiesa di San Trifone in Posterula)があったが、信者が増え手狭になったため、この教会が建てられた。

正面の階段が長いのは、改修されたときのもの。はじめにこの教会が建てられたときは、テヴェレ川の水位に対して低すぎると市民に不評であった。



外観

★ ファサード

初期ルネッサンス建築。15世紀にローマで活躍したヤコポ・ダ・ピエトラサンタ(Jacopo da Pietrasanta)設計。フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会の影響がある。

ファサードに使われているトラバーチン製の石は、かつてコロッセオで使われていたものが再利用されたと伝えられている。



内部

内部は三廊式ラテン十字架形の平面。左右それぞれ五つの礼拝堂がある。
18から19世紀に改修された。

★ アンドレア・サンソヴィーノ(Andrea Sansovino)作


★ ラファエッロ『預言者イザヤ』

内陣中央の列柱に、ラファエロのフレスコ画。1512年。バチカンのシスティーナ礼拝堂のミケランジェロの影響が強く出ている。

★ ヤコポ・サンソヴィーノ『出産の聖母』奇跡の像

1521年『出産の聖母像(Madonna del parto)』なかなか子供が授からない家族に奇跡が訪れる像と言われ、安産祈願にと、現在もひと目見ようと参拝される。

★ カラヴァッジョ『巡礼の聖母』

1605年『巡礼の聖母(Madonna dei Pellegrini)』


 


左2番目の礼拝堂 ピウス礼拝堂 Cappella di Pio

ベルニーニに制作依頼。




ブログ

2019.06


2018.12.26



参考

Wikipedia

Roma Segreta

EDICOLANTEのイタリア小さな可愛い街の旅行記とコラム

イタリア在住15年。現在住んでいるローマを中心に旅した記録をまとめるサイトです。 ブログは、ほぼ毎日アメーバブログで書いています。 http://ameblo.jp/edicola コラムニスタとしてイタリア関連の記事も書いています。 お気に入り旅写真をアップし、地域別におすすめイタリアの小さな可愛い街の旅行記をまとめていきます。

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