サン・ジローラモ・デッラ・カリタ教会 San Girolamo della Carità
サン・ジローラモ・デッラ・カリタ教会(San Girolamo della Carità)は、ローマ旧市街にある16世紀のバロック様式。
★ サン・ジローラモ=聖ヒエロニムス(克肖者イエロニム)の家があった場所
キリスト教の聖職者・神学者。聖書のラテン語訳であるウルガータ訳の翻訳者。
歴史
4世紀、母親であった聖パオラの家に息子、聖ジローラモが住んでいた家があった場所である。
1524年クレメンス7世は貧しいものを救うために建設。
1551年、サン・フィリッポ・ネリが近くの修道院に住んでいた(住んでいた部屋は現存)1583年に初めの礼拝堂を建てたが、食堂や森も含む多くが火事で損失。
17世紀にドメニコ・カステッリ(Domenico Castelli)により再建。没後カルロ・ライナルディが引き継いだ可能性がある。
1563年に亡くなったマニエリズム画家フランチェスコ・サルヴィアーティ(Francesco Salviati)が永眠する。
外観
1660年、カルロ・ライナルディ設計のファッチャータ。
教会内
単廊式で主祭壇と両側に2つづつ礼拝堂がある。古い木製天井。
★ 主祭壇
アゴスティーノ・カラッチの有名な絵画の例を基に作成された、現在はヴァチカン絵画館に展示されているドメニキーノの『聖ヒエロニムスの終油の秘蹟』の模写は、カルロ・ライナルディ(Carlo Rainaldi)によるもの。オリジナルはフランス軍から守るためにヴァチカンへ移した。
★ ボッロミーニ
★ スパーダ礼拝堂 Cappella Spada
主祭壇右のバロック様式の長方形の礼拝堂は、建築家の親友であった司教のヴィルジリオ・スパーダの命で、フランチェスコ・ボッロミーニ設計。ボッロミーニの後期の他の作品スタイルとは違うため異論は多いが、彼の設計だという記録は残っている。
15世紀の貴重な絵画を形作るブロンズリースと、碧玉と貴重な大理石で装飾されている。ベルニーニの弟子の作品の胸像を備えた楕円形の墓標がある。
★ アンタモーロ礼拝堂 cappella Antamoro
主祭壇左の礼拝堂。1708年、フィリッポ・ユヴァッラ(Filippo Juvarra)設計のフィリッポ・ネリに捧げられた礼拝堂には、Pierre Legrosによる聖フィリッポの大理石像がある。
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