ジュリア通りのファルコニエーリ宮 Palazzo Falconieri

ファルコニエーリ宮(Palazzo Falconieri)は、ジュリア通り1番地、1500年代初期にユリウス2世の命で、ドナート・ブラマンテ設計。ローマで初めての真っすぐな道で、テヴェレ川に並行する。ファルコニエーリ宮はアーチの側。


★ ボッロミーニ設計

オリジナルは1500年代に建てられた貴族チェーチ家の建物で、1576年にオデルカルキ家、1606年ファルネーゼ家に。ジュリア通りの道路整備で、ファルネーゼ家が1638年に購入し、1645年頃、オラツィオ・ファルコニエーリの命でボッロミーニが改築を設計。

ファルコニエーリは隣り合うふたつの邸宅を購入。ボッロミーニは、パッラーディオからヒントを得て、コの字型にし一つの邸宅に改築した。

興味深いのがテヴェレ川側のファッチャータ。3つのアーチのあるロッジャ(回廊)とマスケローニ付きの手すりのある屋上設計が面白い。

ジュリア通り側のファッチャータ側には、ファルネーゼ家の百合デザインだったものを、ファルコニエーリ家のイメージで雌のタカの頭のヘルムを角に置いた。

戴冠にはヘルメット、剣、鎧や、オデスカルキ家の紋章に使われているライオン、イーグル、香炉のデザイン入り。

建物内部は、花の漆喰装飾天井。

中庭の噴水や階段もボッロミーニ設計

中央の貝のデザイン壁龕にはマスケローネ、地面には花の水受け、二匹のイルカが尾を絡ませている。

上の画像はWikipediaより


枢機卿ジョゼフ・フェッシュと義妹のナポレオンの母レティッツィア・ボナパルテも住んでいたが1800年代末、メディチ・デル・ヴァシェッロ家に売り、ハンガリー人のVilmos Frankoiが買い取り、歴史地理研究所となった。1927年にハンガリー所有に。現在はハンガリーのアカデミアとなっている。


ジュリア通りゾーンのサン・ジョヴァンニ・フィオレンティーニ教会サンタ・マリア・デッロラツィオーネ・エ・モルテ教会ファルコニエーリ家が出資している。




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2014.03



EDICOLANTEのイタリア小さな可愛い街の旅行記とコラム

イタリア在住15年。現在住んでいるローマを中心に旅した記録をまとめるサイトです。 ブログは、ほぼ毎日アメーバブログで書いています。 http://ameblo.jp/edicola コラムニスタとしてイタリア関連の記事も書いています。 お気に入り旅写真をアップし、地域別におすすめイタリアの小さな可愛い街の旅行記をまとめていきます。

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