テッリーナの噴水 Fontana della Terrina
グレゴリウス13世の命で、ジャコモ・デッラ・ポルタ作で、1590年完成した噴水。しかしグレゴリウス13世は完成を見ずに亡くなった。
"Terrina=スープ皿やサラダ皿のこと"の形をした噴水。
1570年のヴィルゴ水道の修復後、住人が多いカンポ・マルツィオ地区にたくさんの噴水が設置された。マッテイ広場にある、同じくジャコモ・デッラ・ポルタの亀の噴水用に4匹のイルカを制作したが、それには使われることなく、この噴水があったオリジナルの場所、カンポ・デ・フィオーリのこの噴水に4匹のイルカが使われることになった。イルカの口から水が噴き出し、この噴水の水受けに落ちる仕組みになっていた。その後、イルカは損傷し取り除かれた。
カンポ・デ・フィオーリは八百屋など市民の市場が出る場所で、楕円の形がゴミ箱の様に扱われたため、この噴水の水受けの上に蓋が付けられ現在のスープ皿の形になった。
1899年までは、カンポ・デ・フィオーリの現在ジョルダーノ・ブルーノの像がある場所に置かれていたが、取り替えられた。
長年、ローマ市の物置に置かれていたこの噴水を、1924年にキエーザ・ヌオーヴァ前の広場に移設し現在に至る。
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2017.04
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