亀の噴水 Fontana delle Tartarughe
ローマ、ゲットー地区のマッテイ広場にある噴水。亀が載っていることで有名。
トラステヴェレ、ポルトゥエンセ通り周辺、 海の近くの街、チェルヴェテリ周辺を統治していた貴族マッテイ家のための噴水。ジャコモ・デッラ・ポルタ設計。
歴史
1570年に修復が終わったヴィルゴ水道、フェリーチェ水道と言われる工事を記念して、周辺は多くの噴水がつくられた。市場が出ていたジュディア広場(現在は存在しない)にも噴水があったが、ムツィオ・マッテイは自宅の前にも噴水を設置した。
1581年のジャコモ・デッラ・ポルタ設計、タッデオ・ランディーニ作だと言われ、4匹の亀と8匹のイルカが大理石で、その後ブロンズで作られた。イルカはこの噴水で使われることなく、同じくジャコモ・デッラ・ポルタのカンポ・デ・フィオーリにあったテッリーナの噴水に使われていた。(現在はキエーザ・ヌオーヴァ前に移設)
伝説
マッテイ公の伝説で、娘を嫁に出したくなかった義父になる人を驚かすために、この噴水を一夜で完成させたと言われている。しかし、噴水が作られたのが1581-88年で、現在見られる建物は後の1616年のことである。
★ ベルニーニかアンドレア・サッキの亀
噴水の上の亀の彫刻は、1658年の修復時にアレクサンデル7世の命で、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニかアンドレア・サッキの作品だとされている。
亀は何度も盗難に遭い、4つとも見つかっているが、現在噴水に置かれているのはコピーで、オリジナルはカピトリーニ美術館に保管されている。
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2019.03
2019.05
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