アバーテ・ルイージ Abate Luigi
アバーテ・ルイージ(Abate Luigi)は、ローマの有名な彫像の1つである。ローマ・サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会の正面向いて左側外壁、ヴィドーニ広場(Piazza Vidoni)の角に置かれている。
後期ローマ帝国時代の白い大理石像は、羊皮紙を片手に持ちトーガを着た男性で、雄弁な上級行政官、領事または治安判事である。
★ 物言う彫像 アバーテ・ルイージ
他の5つの”しゃべる彫像”と同様14世紀と15世紀には、アバーテ・ルイージの傍らに、公人を皮肉る風刺詩や政府への不満のビラが貼られていた。
★ ポンペイウス劇場跡
1500年代初期に、カッファレッリ・ヴィドーニ宮(Palazzo Caffarelli-Vidoni)の増築時に発掘された。古代ローマ時代のポンペイウス劇場跡である。
アバーテ・ルイージという名前が付けられたのは、おそらく近くの教会(Santissimo Sudario all'Argentina)のルイージ修道院長に似ていたのではないかと言われている。
★ 頭部の盗難
彫像は何度もキージ宮やコロンナ宮などへ移設され、1924年に元の今の場所に戻された。
アバーテ・ルイージの頭部も何度も盗難され複製された。1966年にカッファレッリ・ヴィドーニ宮内に設置時、1888年、1966年と続き、1970年の盗難時は、トラステヴェレにある市営博物館(Museo di Roma in Trastevere)に頭部は保管され、2013年の盗難時は複製だった。
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