モレッタの塔またはチルコの塔(チルコ・マッシモ)Torre della Moletta o "Turris in capite circi"
古代ローマの競馬場跡、チルコ・マッシモに中世の塔がある。モレッタの塔またはサーカスの塔(Torre della Molettaまたは"Turris in capite circi" )とよばれている。
ここはサンジョヴァンニの谷、またはマッラーナと呼ばれる川がチルコ・マッシモを流れ、水流を利用した水車が存在していたことから名が付いている。ここにはフランジパーネ家が経営していた畑やブドウ園があった。
★ アッシジの聖フランチェスコ
1223年、塔の所有者であるフランシスコ会のヤコパ・デイ・ノルマンニとも呼ばれているグラツィアーノ・フランジパーネの未亡人は、彼女の兄弟の友人アッシジの聖フランチェスコを迎えた。
ヤコパ・フランジパーネは、聖フランチェスコからの贈り物として子羊を受け取り、代わりに聖人にはモスタッチョリ(典型的なローマのお菓子)を、彼にふるまったという伝説がある。
塔は中世の時代に要塞として建てられ、1943年に不法居住地となっていたこの場所の家を取り壊し、チルコマッシモの考古学遺跡調査するはずだったが、戦争のため中止となった。
塔は四角く、トゥフェッリとレンガと小石や石灰などが使われた。
現在、考古学調査を行われており、地下のミトラ神殿見学などができるようになっている。
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