カンピドリオの丘にある、ボニファティウス9世の塔 ニコラウス5世の塔、マルティヌス5世の塔、パタリーナの塔
カンピドリオの丘の上には、ボニファティウス9世の塔、ニコラウス5世の塔、マルティヌス5世の塔、パタリーナの塔があり、タブラリウムや神殿跡に建てられた1000年前後のコルシ家の塔である。
パスカリス2世の頃の塔は1105年に倒壊し、フランス国王アンリ4世がグレゴリウス7世の時代にコンティ家を落とした。
★ ボニファティウス9世の塔
セナトリオ宮向かって右側にふたつの塔がある。レンガ、火山砕屑岩 (Peperino)造り。セナトリオ宮は14世紀に教皇ボニファティウス9世によって建てられたため、塔にもこの名が付いている。2つの塔の間の窓から当時の政治家が顔をだしていた。
1940年建設のアーチがついている。
★ マルティヌス5世の塔
セナトリオ宮の向かって左にある15世紀に建てられたマルティヌス5世の塔。
火山砕屑岩 (Peperino)造り。塔の正面に、教皇マルティウス5世のコロンナ家の紋章があるため、名付けられた。現在、ローマ市役所の部屋として使われている。
★ ニコラウス5世の塔 Torre di Niccolò V
1400年代のニコラウス5世の塔は、フォロ・ロマーノに面して建つ。凝灰岩で塔の角は火山砕屑岩の造り。塔の上は、トラヴァーチン製の銃口装飾がほどこされている。上にはニコラウス5世の紋章がある。
★ パタリーナの塔
銃口装飾のある鐘楼は、セナトリオ宮の真上に建ち、パタリーナの塔と呼ばれる。この塔は中世の戦利品として、ヴィテルボからローマに運ばれた。鐘楼は、ローマ市民に大事なお告げがあるときに鳴らされ人々を呼んでいた。
塔は35m、1420年代に雷で倒壊し、マルティーナ・ロンギ・イル・ヴェッキオの設計で修復された。
塔にはローマの街のミネルバ神がのっている。町の時計は1806年まではサンタ・マリア・イン・アラーチェリ教会のファサードに貼られていた。
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