ヴィテルボ Viterbo

ラツィオ州 ヴィテルボ県


ラテン語の Viterbium、Vetus Urbs 古い街という意味から由来。

ヴィテルボは ローマ神話のヘラクレスErcoleが作った街だと言い伝えられている。  

古代ローマ人が押し寄せ、皇帝と教皇の争いの後、1200年頃、教皇の勝利後、ヴィテルボは法王達が住むようになった。  

その頃ガッティ家(Gatti)と、ヴィーコ家(Vico)がヴィテルボで重要な存在となり、常に争っていたが、1354年に枢機卿の Albornozがこの街を支配し、城を建設。

第二次世界大戦の戦火になった。

中部イタリアで最も状態良く残る中世都市として有名。


★ プレビシート広場 Piazza del Plebiscito と市議会

右の建物は市役所(Palazzo comunale)で、法王と貴族の紋章付き。 鐘楼の可愛い時計。

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★ ライオンはヴィテルボのエンブレム

街のあちこちに見かけます。ヴィテルボ人が好きだったローマ神話のヘラクレス(Ercole)という英雄がライオンを被っていたからだとか、様々な言い伝えから使われている。

この市と県の紋章、どちらもライオンが使われているが、このライオンが左向きで、普通、エンブレムは、鍵や動物など、右向きにデザインされるものだが左を向いてるのは、何かしらの貴族に属し、反乱を意味するとされている


★ 最も古いサン・ペッレグリーノ地区 

13世紀半ばの雰囲気建物がそのまま残る、 巡礼街道(Via Francigena)の重要な場所。 

★ 法王宮のロッジァ Loggia del Palazzo dei Papi 

13世紀半ば、ゴシック建築。

ここで初めてコンクラーベ(教皇選出の投票)が行われていた。


城などの建物で、上部がギザギザしている部分、狭間(Merlo)は、中世の建物の特徴。この隙間から、弓矢で敵を狙っていた。四角くギザギザしているタイプをグエルフィ狭間(教皇派)。ツバメのしっぽのようなカタチをしているのをギベッリーニ狭間(皇帝派)という。


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★ サン・ロレンツォ大聖堂(ドゥオーモ) 

ローマ神話のヘラクレスErcoleに捧げられた

8世紀にあった小さい教会があったところに建てた。

ファサードはルネッサンス期1570年建築。

鐘楼は1300年代のもの。 1944年に戦争で爆撃されたのでその後、修復されている。

コズマーティ様式 Cosmati の大理石のモザイクの床。

後陣には12世紀末の板絵『カルボナーラの聖母』Madonna dela Carbonara



★ ファルネーゼ宮  Palazzo Farnese

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ジェズ広場

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エルべ広場

★ サントステーファノの噴水

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★ 守護聖人 聖ローザ Santa Rosa da Viterbo 

祝祭日 9月4日

毎年9月3日 夜のイベント 聖ローザの仕掛け Macchina di S.Rosa という光り輝く大きな塔を100人の男性が担いで街を練り歩くというイベントがある。 高さが27mで3トン!


Santa Rosa da Viterboは、1200年代に生きた、フランチェスコ会の修道女で、フリードリヒ2世 (神聖ローマ皇帝)FedericoⅡが街を攻め人々を苦しませていたのに対し、彼女はヴィテルボの人々を勇気づけた聖人。Santuario di Santa Rosaの教会内には彼女のミイラが安置されている。 


★ 中世後期の家 プロッフェルロ Profferlo

中世後期の建築。 階段の下に入り口があり、普段は工房や蔵として使われていた。特に、ラツィオ州、それもヴィテルボ県でよくみられる建築様式。

サッフィ通りの、ポシアの家が状態良く残っている。

ポシアの家 Casa Poscia


★ 中世後期の中庭 リキアストロ Richiastro

ヴィテルボの町並みは、古く焦げ茶色の煤けた色で寂しく暗く感じるが、実は、緑の植木は、こういった中世の建物プロッフェルロの中庭に隠されている。


★ 要塞

中世の城壁と7つの門。


次回訪れる所 

★ 市立博物館 Museo civico

1階はヴィテルボ周辺で出土したエトルリア美術品、2階は絵画館で、アントニアッツォ・ロマーノ、セバスティアーノ・デル・ピオンボや、デッラ・ロッビア家のテラコッタが展示。

次回アントニアッツォ・ロマーノの作品を観に行く。

ラツィオ州北部の、特にヴィテルボ出身の画家Lorenzo da Viterbo と、Pasturaと呼ばれるAntonio del Massaro da Viterboの影響を受けている。

★ サンタ・マリア・デッラ・ヴェリタ教会 Chiesa di Santa Maria della Verità 

市立博物館の隣の歴史ある教会。戦後に再建。単廊式。右のマッツァトスタの礼拝堂の15世紀のフレスコ画を観る。


★ サン・フランチェスコ教会

14-15世紀と古い教会だが、第二次世界大戦後に完全に再建された。内部はゴシック様式、右翼廊のアルノルフォ・ディ・カンビオの『ハドリアヌス5世の墓(Sepolcro di Adriano Ⅴ)』を観る!


★ Palazzo Donna Olimpia 

★ Rocca Albornoz 

★ Chiesa di San Sisto 

★ Chiesa di Santa Rosa Porta Romana



お気に入りレストラン

★ トラットリア・ラルケット Trattoria L'Archetto 

Trattoria L'Archetto 

 0761 325769 Via S. Cristoforo, 1, 01100 Viterbo http://www.archettotrattoriaviterbo.it/

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イベント

★ サンタ・ローザの仕掛け Macchina di Santa Rosa

毎年9月3日イルミネーションされた巨大な塔を、100人もの男性に担がれ、街を歩く。


★ 古時計市場

★ バロック・フェスティバル



写真集



ヴィテルボからの出土品

男性頭部の欠片『Frammento di rilievo storico con testa maschile』 

 紀元1世紀。大理石。帝政ローマの最初の王朝(ユリウス・クラウディウス朝)時代の、伝統的な祭壇の彫刻の一部だと考えられており、特徴のある悲壮感漂う男性頭部の破片である。ヴィテルボ個人収集家のPollakより買い取った。現在はローマのバッラッコ美術館に展示。



ブログ

2019.03.31

プロローグ

ローマ門


プロッフェルロとリキアストロ

レストラン アルケット


マッツァトスタ宮殿

プレビシート広場

ジェズ広場

ファルネーゼ宮


大聖堂

ロッジャ

死の広場と碑文


裏道


2014.05


参考

Viterbo La citt'a dei Papi

EDICOLANTEのイタリア小さな可愛い街の旅行記とコラム

イタリア在住15年。現在住んでいるローマを中心に旅した記録をまとめるサイトです。 ブログは、ほぼ毎日アメーバブログで書いています。 http://ameblo.jp/edicola コラムニスタとしてイタリア関連の記事も書いています。 お気に入り旅写真をアップし、地域別におすすめイタリアの小さな可愛い街の旅行記をまとめていきます。

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