サンタ・チェチリア・イン・トラステヴェレ聖堂


サンタ・チェチリア・イン・トラステヴェレ聖堂(Basilica di Santa Cecilia in Trastevere)は、2世紀に殉教した聖チェチリアが住んでいた場所に建てられた5世紀の教会。


外観

18世紀のファサード、バロック様式。11世紀の鐘楼。入ってすぐの中庭の真ん中にローマ時代の大きなカマがある。

建物の入り口は、1742年のフェルディナンド・フーガ設計(Ferdinando Fuga) 

ファサードのモザイク

ファサード下の柱廊


教会内部

★ 後陣の9世紀のモザイク

法皇パスカリス1世によって聖堂が再建された時のモザイク。右端が聖女チェチリア。一番左は法王パスカリス1世。頭の後ろが青く四角く表現されているのは、当時、まだ生存していたため。

★ アルノルフォ・ディ・カンビオ作の天蓋 

1293年

アルノルフォ・ディ・カンビオ(Arnolfo di Cambio 1245年頃 - 1302年または1310年頃)のローマでの最高傑作、聖体用祭壇(il Ciborio)がある。

★ 聖チェチリア(聖女セシリア)の大理石像『聖女チェチリアの殉教像』ステファノ・マデルノ作

主祭壇下 1600年

見つかったままの聖体のポーズが大理石で再現され、首部分には斬首刑痕が彫られている。

聖チェチリアは裕福な家庭で生まれたが、彼らのキリスト教への信仰が明るみに出て、嫁いだ自宅のあったここで、熱湯風呂に三日間入らされる拷問にあうが死ななかった。その後、シチリアで斬首刑で亡くなった。中世の頃に、夫の聖ヴァレリアヌス(Valeriano)と、ヴァレリアヌスの弟とともに、アッピア旧街道のサン・カリストのカタコンベで亡骸が発見された。現在はこの教会の、この下で眠っている。

毎年11月22日の聖チェチリアの日に、この教会で音楽祭が催される。


★ 聖ベネデット マルケの画家 Giuseppe Ghezzi


Cardinale Forteguerri  Mino da Fiesole 作


地下礼拝堂

★ ローマ帝国時代の邸宅 La Domus Romana

教会の5m地下、紀元前2世紀頃のチェチリアが住んでいた家。有料2.50ユーロ(2016年現在)

モザイクの床

家の守り神 ミネルバ Larario

麦の貯蔵庫

旧ポルトゥエンセ街道が現在のアニーチャ通りの5m下に隠されている。一般公開はされてない。


★ 地下祭壇 クリプタ La Cripta Neobizantina

1900年前半、枢機卿(Rampolla del Tindaro)の命で作られた。

ネオ・ビザンチン様式のモザイク


教会後陣、外観

11世紀の鐘楼。

サンタ・マリア・デル・オルト教会側より


修道院

聖堂に隣接の修道院にピエトロ・カヴァッリーニ(1250年頃 - 1330年頃)など作の、ローマ派自然主義の特徴を表しているフレスコ画『最後の審判』1293年。


教会公式サイト


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