トリトンの噴水 Fontana dei Tritoni
1715年のカルロ・ビッザッケリ設計のトリトンの噴水(Fontana dei Tritoni)は、ローマのにある。サンタ・マリア・イン・コスメディン聖堂の前のボッカ・デッラ・ヴェリタ広場にある。
★ ローマの水道事業
ローマの街全体に水道を行き渡らせる計画で、1570年にヴィルゴ水道”Acqua Vergine” そして、1587年にフェリーチェ水道“Acqua Felice”が作られ、そして、このトリトンの噴水が作られる数年前の1610年に、最後のパオラ水道が作られた。
ローマ教皇クレメンス11世の命で、建築家カルロ・フランチェスコ・ビッザッケリ(Carlo Francesco Bizzaccheri)設計、1717年にフランチェスコ・モラッティ(F.Moratti)が、ベルニーニのトリトーネの噴水からアイデアをもらい実現させた。トリトンの乗っている中心に大きな岩を置くアイデアも、ベルニーニの四大河の噴水に似ている。
噴水全体がトラバーチン製で、水受けは教皇の紋章に似せた8つの角のある星形。岩の上の彫刻はフィリッポ・バージ(filippo basi)作。膝まづくトリトンの2体の尾が絡み合い、両手を上げ大きな牡蠣の形の水受けを持ち上げている。トリトンの間それぞれに教皇の出身のアルバーニ家の紋章が入っている。
フェリーチェ水道の枝分けれの水道が、ここから少しだけ離れたティベリーナ島まで来ていたが、教皇クレメンス11世は自身の記念として功績を残したいと考えていた。テヴェレ川の洪水の影響を受ける可能性があり、非常にアクセスし辛くあまり住民がいない場所に建設するのは反対するものも多くいたが、1715年建築家のカルロ・フランチェスコ・ビッザッケリが真実の口のあるサンタ・マリア・イン・コスメディン聖堂の前の広場の道路計画時に、この噴水を設置した。
オリジナルは4つのマスケローネ(怪人の顔)から水が噴き出すようになっていたが、19世紀に取り除かれた。
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