本の噴水 Fontana dei Libri
スタデラーリ通りの1935年に置かれた噴水。サンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ大学に隣接する噴水なので、”大学の噴水”と呼ばれていた。
ピエトロ・ロンバルディのデザインで、2つの棚に2冊の古い本が置かれており、本のしおりから水が噴き出す仕組みである。本の間には、この地区のシンボル、角のある鹿が彫られている。アーチの上にはS.P.Q.R.と、大学の敷地内にサンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ礼拝堂を建てを建てたメディチ家のレオ10世と、マダーマ宮を所有していたメディチ家であるシンボルとして球が付いている。
噴水はトラバーチン製で、ヴィルゴ水道が流れ出る。
ローマの将軍プラキダス(Placido)がティボリ近郊で猟をしていたところ、鹿が現れ角が、イエスの姿から輝く十字架に見えたということで、彼はキリスト教に改宗しエウスタキウスと呼ばれた。1から2世紀のアドリアヌス帝の時代に殉死。
この噴水近くのエウスタキウスの家があった場所に、コスタンティヌスの礼拝堂が作られ、その後サンテウスタキオ聖堂(Basilica di Sant'Eustachio)が建てられた。
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