アンニバルディの塔 Torre degli Annibaldi
ローマ・モンティ地区、カブール通りとアンニバルディ通りの角、ファグターレ通り(Via del Fagutale)に、アンニバルディ家の塔(Torre degli Annibaldi)がある。
古代ローマ時代の遺構ポンペイウス帝の庭園があった、アンニバルディ通りのニンフェウムと呼ばれる噴水遺跡の上に、1204年ピエトロ・アンニバルディにより建てられた中世の要塞である。
コロッセオのエリアを占領した敵対的なフランジパーネ家に対抗するための戦略的な立地にある。実際、フランジパーネ家は塔の建設を妨害しようとしたこともある。
城壁内には、サンタ・マリア・イン・モナステーロ教会と修道院を含み、ローマ教皇ホノリウス3世は教会をトゥスコロ伯爵に与え、彼はそれをアニバルディに渡した。 その後、塔は14世紀にカエターニ家により買収された。16世紀にマロニーティ家に渡り、現在も所有している。
中世の全盛期の頃は、ローマには900本も塔があり、そのうちの300本ほどが城壁内にあった。12世紀の巡礼者用のガイドブックには、”麦の穂の様に塔が建ってる”と表現もあったほどである。現存するのは30~40本ほど。
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2019.03
2020
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