フクロウの館 Casina dele Civette

ローマから北に行ったノメンターナ街道沿いのローマ市営公園ヴィッラ・トルローニアの中にある邸宅。

イタリアでは珍しい折衷主義建築、アールヌーボー様式。イタリア語ではリバティー様式


歴史

1840年、 ジュゼッペ・ヤッペッリ設計(Giuseppe Jappelli)で、アブルッツォのフチーノを統治していた王子アレッサンドロ・ラッファエーレ・トルローニア( Alessandro Torlonia)により建築依頼。

トルローニア家の土地の端に、人工的に造られた丘の後ろに隠された感じで、1800年代のスイス風な山小屋カパンナ・ズヴィッツェラ Capanna Svizzera)と呼ばれていた建物を造った。

初期は、L字平面型に多角形の建物付き、凝灰岩の凸凹のラインが入った外観、内部は岩に似せられたテンペラと、木でできた素朴なテイストだった。

孫のジョバンニ・トルローニア・ジュニア王子(Giovanni Torlonia jr.)が相続し、自身の隠れ家的な家を持つため修復。

王子がミステリアスなフクロウ好きであったため、あらゆる所にフクロウのデザインが見られ、現在ではフクロウの館と呼ばれる。

同敷地内の貴族の館と言われる大きな建物をムッソリーニ家に貸すため、トルローニア王子はこの家に転居。 

1938年、王子が亡き後、ヴィッラ・トルローニアは、ローマ市の所有に。


外観

2つの建物、母屋(Villino principale と、別館(Dipendenza)に別れており、木製アーチや地下で繋がっている。(地下は未確認)その当時の建築家は1914年、ヴェヌート・ヴェヌーティ(Venuto Venuti)設計。


木製アーチ

大アーチは1917年、ヴィンチェンツォ・ファソーロ(Vincenzo Fasolo)設計。

鍛鉄のランプや動物や花のデザインが、アールヌーボー調である。

別館では様々な展示会が開催される。


内観1F

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内観2F

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アクセス方法

チケットはカジーノ・ノービレにて購入。

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ブログ

2013.09.10



参考

ローマ市HP

Wikipedia

EDICOLANTEのイタリア小さな可愛い街の旅行記とコラム

イタリア在住15年。現在住んでいるローマを中心に旅した記録をまとめるサイトです。 ブログは、ほぼ毎日アメーバブログで書いています。 http://ameblo.jp/edicola コラムニスタとしてイタリア関連の記事も書いています。 お気に入り旅写真をアップし、地域別におすすめイタリアの小さな可愛い街の旅行記をまとめていきます。

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